【一万円をドブに捨てる!?】療法士セミナーはコスバを考えよう

どうも皆さんこんにちは!

オクマンPOSTです!

 

 

さて今回のテーマは

先日投稿した記事に続いて

「どうしてもセミナーを受けて勉強したい!」

と思った時に

 

 

注意しておきたい点や

私が実際に意識している6つの点について

お話していきたいと思います。

 

 

私なりのセミナーに対する考え方

まずセミナーを受けるにあたって

個人的には

「コストパフォーマンス」が

一番大切だと考えています。

 

 

やはり何かを得るためには

こちらもその対価として”コスト=対価”を

かけなければいけません。

 

しかしながら

そのセミナーにかかるコスト(主に参加費)が

本当に内容に見合っているのか?

という視点を持つ事は非常に大切だと考えます。

 

療法士セミナーは玉石混交であり

とんでもないセミナーも中にはあります。

 

そんな”とんでもセミナーアンチ”(笑)な

私が考える

コストパフォーマンスを意識したセミナーの

選び方についてお伝えしたいと思います。

 

其の壱「刺激的なセミナータイトルに要注意」

 

研修会やセミナーを受講する方は基本的に真面目な方々が多いです。

「自分の技術を高めてもっと対象者に貢献したい!」とか

「臨床で行き詰まってしまい、どうにかしたい!」等

そんな思いを胸に秘めて

休日の大切な時間を使って、研修会に参加している方々も多いと思います。

 

 

医療職として本当に尊敬しますし

素晴らしいスピリットだと思います。

 

 

しかし研修会主催者の中には

そんな受講生の

「不安」「不満」「探究心」を

喰い物にしているところがあります。

 

 

セミナー検索で

「あなたも明日から〇〇になれる!」

「次の日から効果が出る!□□セミナー」

「今更聞けない!✖✖に関する必須知識」

 

 

あくまで一例ではありますが

こう言った

”これを受ければあなたも変われる系セミナー”

には注意しなくてはいけないと思います。

 

 

よく考えてみて下さい。

 

 

参加費1万円でセミナーが多数存在している現在において

次の日からすごく結果が出る!とか

あなたも凄腕○○セラピストになれる!とか

そんな内容のセミナーが同価格帯で

”仮に”存在するとしたならば

そこらじゅうに凄腕セラピストがいる事になりませんか?

現在の「療法士に質を求める」なんていう

社会情勢になるはずがないと思うのは私だけですか?

 

 

「今更聞けない!〜について〜」というものも

よく見ますが

「今更聞けない〜と思っている程度の知識を1万円も出して

”聞きに”行くんですか?」

その一万円で参考書籍を購入し、引用文献を孫引きする方が

知識の幅も広がります。

 

何より人は”忘れる生き物”です。

活字にて自分で調べた事は、そのまま残すことが出来るんです。

 

 

特に若手の療法士には先行きに対する不安

自分の技術に対する不安が強いと思います。

主催者側はそういった受講の対象になる人間が

「食いついてくる」のを待っています。

 

 

セミナーにも流行りや廃りがあります。

もし食いつきが悪くなってくれば

新しいキャッチコピーを考えて

手を変え品を変え(大抵中身はあまり変わらない)

若手の反応を煽っているのです。

 

 

実際、個人レベルで行っているセミナーでは

数年前までは療法士に対して沢山宣伝をし

盛り上がっていたものが

今は下火、もしくは発起人的な立場の人間は

隠居している状態のものも見られます。

 

受講生が集まらなくなったからでしょうか?

はたまたもう充分稼ぎ終わったからでしょうか?

 

あれだけ

「患者のために〜」

って言いながらセミナー参加者を募っていたのに・・・

疑問ですね。

 

其の二「セミナーには丸腰で行かない」

 

其の一でも触れた様に

研修に参加する時には

何かしらの「疑問」を持って臨むことが多いと思います。

 

 

でも、コスバを高める為にはそれだけじゃだめです。

「疑問」だけではなく「自分なりの答え」を

持って臨むことが非常に大切です。

 

 

「いやいや、疑問の解決の糸口を探しに研修に行くんやろ!」

 

 

そんなツッコミが聞こえてきそうですね。

 

しかし、コストパフォーマンスを高めるという視点からいえば

ただ単に疑問を解決するだけでは勿体無い!

 

 

座学のセミナーに関しては

まず其の講師が執筆している書籍には全て目を通しておき、

時間があれば主要な参考文献も覗いておくと良いでしょう。

それを踏まえた上で、

臨床の疑問とそれを解決する為に調べた知見を

講師に対して質問の際にぶつけることを目的に追加して下さい。

もちろん”セミナーを開催する程の人間

なのですからその分野についての質問やディスカッションが

有益である事は間違いありません。

 

 

もし、理解出来ない様な返答や

内容をはぐらかされる様な事があれば

講師を逃さず、”みんなの前で”徹底的に質問し続けてください。

 

 

あなたは疑問を持って

その講師を知って

その講師の知識に誰よりも触れて

研修に参加しているにもかかわらず

理解できていない状態です。

 

つまり、その他の受講生もわかっているフリをしているだけで

理解できていないことが非常に多いのです。

 

これをみんなの前で質問する事で

講師側もごまかす事が出来なくなり

参加者全員にとって非常に有益な時間となります。

 

 

 

実技のセミナーにおいても

講師の考え方や知識を一定量備えた上で参加する事が

コストパフォーマンスを高めます。

 

その上で大切にしたいのが

”デモンストレーションでは被験者になる事”と

”自分の感覚を疑わない事”

この2点です。

 

実技を行う際に大抵1名程度前に出されて

講師の手技なりを受ける人が必要になりますが

私は出来るだけその被験者になる様にしていました。

 

その理由は

”自分が感じれないものを

相手に感じさせる事が出来るとは思えないから”

です。

 

 

また、デモの際には絶対に自分の感覚を疑いませんでした。

例えば

オクマンPOST「被験者やリまっせ」

A講師「ほら、ココが軽くなったでしょ?」

オクマンPOST「全然変化がわからんやで」

A講師「でもほら、ココの動きがちょっと変わってるよね?」

オクマンPOST「いや、その動きは治療前も出来てたで。」

慌てて別の話を進め始める講師。

オクマンPOST「ちょ」

 

・別の研修会にて

B講師「力は入れなくて良いからね〜、ハンドリングに追従

させるから〜勝手についてくる様になるよ〜」

オクマンPOST「いえす、脱力いたしやす。」

〜そして、全く動かない身体〜

講師「君身体が硬いね〜、もっと感じ取れる身体にならないと

いけないよ」

私(被験者に責任を被せる、、、、果たして、治療とは?)

 

 

私は世間一般的に言うと”健常者”です。

その健常者がわからない様な治療を展開されたところで

自分が向き合っている患者様や対象者に活きるとは

思えないわけです。

 

 

ですがこちらとしてもお金も時間も使ってるわけですし

その感覚がわかりたいので

個別の時間になってもひたすら質問とデモをお願いする

訳なんですが

そんな事をやってると、大体のセミナーでは

講師の機嫌が悪くなってきます。

下手すれば、私の周囲(ペア・グループ)に

近づかなくなります(悲しいです)。

 

 

其の三「とにかく質問が飛び交うセミナーへ!」

上記にも書いた様に

セミナーでは質問・ディスカッションが

何より大切だと考えています。

 

 

私が行ったセミナーの中に講師が

「どんどん質問して下さい!」と言うものがありました。

もちろん講師陣はその道のトップランナーの面々ばかり。

私もやや緊張して臨んでいました。

 

 

しかし、そのセミナーでは逐一

「ここでわからない所ありますか?」

「ホントに些細な事でも良いんです!」

と講師側から熱心に問いかけがありました。

 

 

初めのうちは、私も含め受講生達が

「大変レベルの低い質問で申し訳ないのですが・・・」や

「初歩的な部分で申し訳ありませんが・・・」など

やや緊張気味に話していたのですが

それらに低レベルのものなど無く、

それに対して誤魔化す事なく誠心誠意答えてくれる講師と

またその質問による質問がどんどん湧き出てくることで

一体となった非常に濃いディスカッションが

セミナー中に頻繁に行われました。

 

どんどん質問の内容が濃くなっていくため

講義内容は遅れまくりでしたが笑

 

 

自分が考えた疑問を”自分発信で”

講師を含めた会場内で共有し

より深く掘り下げた上で、全員が理解し共有する。

 

勿論受講生も講師も生半可な覚悟ではない為

うやむやにする場面など一切無し。

(うやむやにすると質問が飛んでくるので)

 

 

上記にも書いた私の

・質問しまくる

・自分で体感する

と言う精神はこのセミナーがあまりにも

充実していた事が少なからず影響していると思います。

 

 

其の四「動画撮影OK、復習動画の配布あり」

 

これについては言わずもがなだと思いますが

技術を高めたり、記憶に定着させるためには

反復が何より大事です。

 

 

スマートフォンが一般的となった昨今

動画撮影は誰でも行える訳ですから

しっかりと記録して、家に帰った後も

反復しましょう。

 

あ、撮影する前にはきちんと主催者側に了承を

得て下さいね。

 

「SNSとかで個人情報流失すると困るから〜」

 

なんて事を言われることもあると思いますが

これだけネットが浸透している現代において

”研修会という閉ざされた空間”で撮影された

動画がもし流失なんてしたら

その犯人の特定なんて一瞬で行われるはずです。

「もし個人情報流失があった場合

それに対しては厳しく対処します」

と一言添えておけば、受講生もそんなリスクは負わないでしょう。

 

 

この点の良い所は、記録に残すという事が

・講師側も適当なことが言えない(正確な情報が伝わる)

・受講中に気付かなかった疑問点が浮かぶ

・次回のディスカッションのタネになる etc…

と良いことづくしです。

 

 

私が参加していたセミナーの中には

三脚や撮影機材を持ち込んで学んでいる人もいました。

ぜひ皆さんもセミナー参加時には

動画に残して復習できる環境を作りましょう!

 

 

其の五「色々なデバイスを惜しみなく使う」

療法士の技術の中には、言葉で言い表せない物もあります。

しかし、近年の技術革新によって

そんな言葉で言い表せなかった技術が

可視化出来る様になってきました。

 

 

セミナーの中では

「治療を行なった時に〇〇筋の活動が上がったから

✖✖の時に少し身体の揺れが少なくなった」など

 

ホントにそうか?

 

って言いたくなる様な

デモンストレーションを見せられたり

 

どう考えても収縮してない筋肉を触って

「この収縮を感じて」とか講師のエゴを押し付けられる場面が

往々にしてあります。

 

 

 

もし、”結果”として変化を見せたいのであれば

筋の活動は筋電計が使えますし

動作に関しては動画を同条件で撮影する事で

比較検討が容易に、そして正確になるはずです。

 

 

私がセミナーで一番驚いたのは

被験者役のベアの方を

スマホで治療前に動画撮影していた所

その会場にいたアシスタントが

「そんなもの使わないで、記憶で評価しないと〜」

と言ってきた事です。

 

 

もうね、あなたはいつの時代の人ですかと。

本当に呆れました。

 

この仕事において大切なことは

”自分は診れているから”や”記憶で充分”と

あぐらをかく事ではなく

いかに正確に問題点を抽出・分析できるか

という事であるはずです。

 

 

その為には使えるデバイスを

徹底的に利用しない手はない筈です。

細かな改善が求められる私たちにとって

可視化出来るものははっきりさせるべきです。

 

それが行われない事で

変化があったのかなかったのか分からない様な状態でも

「この人の個別性が〜」とか言いながら

強引に話を進められてしまうのです。

 

 

良い意味でも悪い意味でも

可視化されれば言い訳は出来ません。

そして自分が参加している研修会だからこそ

変化が起こること、起こらないことについては

受講者側も厳しく追求していく姿勢が必要だと思います。

 

 

 

其の六 「”療法士”という枠に囚われない」

 

どうしてもセミナーを受ける際にはOT・PT・ST・Ns等

それぞれの同職種に参加者が集まりがちです。

 

 

しかし、その垣根を超え

他職種が参加するセミナーを受ける事で

いかに自分の職種が井の中の蛙なのか、

自分が見ている現実と実際のギャップが

こんなにもあるのかと

思い知らされる事があります。

 

その衝撃のレベルを

言葉にして例えるなら

 

研修で必死こいて我々療法士が

”歩行のこの相で脊髄網様体の〜”とか御託を並べて

時間かけて介入した割に、ほんのわずかな変化にも関わらず

ドヤ顔している、そんな中で

 

療法士でない方が介助かつ杖で歩けるレベルとか

そんな状態の方をあっという間に杖なしでスタスタと

歩ける様にしてしまう、それくらいの衝撃です。

徒手療法やハンドリングなんか

一ミリも学んだ事がない方々が、です。

 

 

そう言った方々のごまかしやハッタリのない技術や結果を

まざまざと見せられる事で

いかに療法士が狭い世界で生きているかを感じる事ができます。

 

 

そういったセミナーで得るものは絶対に自分の強みになりますし

引き出しを増やすことにも繋がってくると思います。

 

 

〜最後に〜

 

そもそもの問題として

セミナーを”受ける”だけならそれは

自己満足の為としか言いようがないわけで

自分の”行動”や”活動”に結びつける事が出来て

初めて価値が生まれます。(自己満足も価値の一つではありますが・・・)

 

私が意識している上記の6つの内容については

かかった費用(コスト)が

私の活動に

どれくらいの影響(パフォーマンス)

を与えてくれるかを念頭においています。

 

あくまで一個人の意見ではありますが

ご参考になれば幸いです。

 

 

今回はここまでです!

最後まで読んで頂きありがとうございました!

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ご感想、ご意見等頂けると嬉しいです。

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